2025年05月06日
小酒井不木「脅迫状」・本
1927(昭和2)年「文芸講談」6月号初出。朗読時間約13分。探偵業を始めた大野の初仕事エピソード。本人も内容は普通だが初事件だったので思い出深いと語る通りめちゃ普通だった。100年後というのも大きいかも。

2025年04月29日
平林初之輔 「二人の盲人」・本
1930(昭和5)年「祖国」12月号初出。朗読時間約26分。盲人の玄石は大東京市の都市計画のために屋敷を出て行かなければならない。彼には美しい妻と親友の盲人がいたが、ひょんなことから妻と友の不倫を疑い、そこから猜疑と嫉妬の地獄に堕ちる。しかしモルヒネの威力、知らんかった。明確な答えが待っているのかと思いきやただただ暗黒と沈黙の破滅が待っているとは。疑惑は当たっていたのか、早まったのか、成し遂げたのか、その答えが結末のセリフで一気に解けると思ってたのに、見事に裏切られたのでした。まさか恋は盲目なんて洒落は入ってないよね、ないない。

2025年04月28日
君が世界のはじまり(2020年)・映画
ふくだももこ監督原作、松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真、小室ぺい、江口のりこ、古舘寛治。めちゃ良かった。でかいショッピングモールも閉店が迫る大阪の片隅の寂れゆく町に暮らす高校生たちの物語。初っ端からラストまで名場面てんこ盛り。けっこう最強の役者陣かも。では深夜のショッピングモールでのライブシーン「人にやさしく」を♪

2025年04月27日
デビルマン(2004年)・映画
那須博之監督、伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、染谷将太、宇崎竜童、阿木燿子。原作は永井豪の同名漫画。深夜ラジオ「誠のサイキック青年団」で話題になってからもう21年も経つか。漫画も読んでないしアニメも見てないけど、ついに見たっす。聞きしに勝る凄まじい棒読み地獄っす。メインキャストで当時12歳前後の染谷将太が一番上手いとは。ちなみに鳥肌実、見つけられなかった、残念。

2025年04月26日
ある閉ざされた雪の山荘で(2024年)・映画
飯塚健監督、重岡大毅、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗。原作は東野圭吾の同名小説。飯塚作品、面白いはずなのにこれはつまんない、つまんなさすぎる。俳優陣も消化不良気味で、みんな損してやらかしたみたいな気分。違う話ならもっと面白くなったかもと思うと機を逸しすぎて残念すぎる。ペラッペラなのに謎解きのクライマックスからラストシーンにオーバーラップしてその結果めでたく新作芝居になりました〜って寒い青春ドラマで完。おもんなかったっす。

2025年04月25日
山本周五郎 「謎の頸飾事件」・本
1931(昭和6)年「少年少女譚海」1月初出。朗読時間約25分。山本周五郎も少年探偵ものを書いてたんだぁと驚いたのも束の間、なんとこの作品が牧野子爵を叔父に持つ春田龍介少年の最後の事件らしかった(最後に作者からの挨拶で春田探偵はヨーロッパ、アメリカへ海外視察に行くと告知)。しかし春田探偵の鮮やかな解決ぶりはお見事。現場にいながら安楽椅子探偵のごとく。子分のメリケン壮太を煽る描写は今ではちょい引くけどね。

2025年04月24日
国産小麦アーモンドチョコフランス・おやつ

敷島パン、346kcal。菓子パン冷凍を知ってから初の初モノ冷凍です。冷凍を始めてから消費期限のリミッターが切れてるんで半額で初モノを見つけた時もソッコー冷凍で1ヵ月以内に食べればOKのラッキー感覚。買った0419に冷凍庫行き。それから5日目、90分ほど自然解凍。しかしコレ、フランスシリーズのひとつなのか。デザインも生地も仕様も違う。半額シールに隠れているけどめくってみたらARTISANセレクションの文字。職人を名乗るフランスの新シリーズなのか。それはともかく、アーモンドチョコが美味しいんでこんなカタチよりも独立した単品として考え直したら良いモノが出来上がるかも。この仕様ではチョコが少ないし生地の硬軟と合ってない気がして残念無念。せっかくのARTISANだけどリピはなしで。

2025年04月23日
2025年04月22日
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」・本
1929(昭和4)年「新青年」6月号初出。朗読時間約35分。天涯孤独の男が選挙に立候補することになり郷里の役場に戸籍抄本を取り寄せると、その男はすでに死んでいるという返事。「私はどうして死んだのか?」。男はこの不可解な謎を解くため奔走する。そして謎が解けたとき、男の選んだ道は。これは老いた時にキツいでーと臆病で持病持ちの僕は思うのでした。100年前の社会環境も少なからず思考に影響してるのか。平林作品、オモシロ。

2025年04月21日
てんやわんや(1950年)・映画

渋谷実監督、佐野周二、淡島千景、志村喬。原作は獅子文六の同名小説。淡島千景デビュー作。終戦直後に四国独立運動があったとは。九州独立はよく聞いたけど。北海道独立はあったっけ(1960年にあったらしい)。戦後の東京暮らしに嫌気がさして故郷の北海道に帰るつもりだった病み上がりの佐野周二が社長の依頼で機密書類(もしもの時は焼き捨てろの命)を大事に持って社長の故郷の四国愛媛に食客として赴き田舎の暮らしにも翻弄されひと騒動の末に東京へ戻るバスの遠景で完。ちなみにこのあれやこれやのひと騒動が当時のリアルがわからず面白くはなかったっす。オチの機密書類はヌード写真と春画の束でした、チャンチャン。
