2018年12月19日

当時の読者の反応や如何に。



海野十三「心臓盗難」。1947(昭和22)年「オール読物」3月号に掲載。少年向け小説かと思ったらガッツリ大人向けだった。烏啼天駆 (うていてんく )シリーズの2作目。そんなシリーズものとは知らずによりによって2作目から突入してしまった(笑)妙な名前の二人、探偵の袋猫々(ふくろびょうびょう)と賊の烏啼天駆が対決する話ですが、ミステリーというよりユーモア、ちょっとSFみたいな。心臓をパクって人工心臓に簡単に取替え、さらにその逆も鮮やかにやってのける烏啼天駆。そして取り替えられた人間は数時間後には元気に動き回るという、ここでそんなアホなと思ったらもうついていけません(笑)クライマックスは恋の三角関係で仕掛けた烏啼天駆が袋猫々によってオウンゴールしてしまうというオチ。次を読んでみたいようなお腹いっぱいのような妙な魅力の一編でした。ちなみに昭和22年には神経衰弱が珍しい病(かかる人が少なくなった)になっていたようです。興味ある方は青空文庫でぜひぜひ。



オムロン 公式 携帯型心電計 HCG-801 送料無料







Posted by らぼまる at 16:48│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。