2018年11月05日

三者三様の美しさも必見



「猟銃」
DVD化されてないので原作の小説を画像に。61年松竹、五所平之助監督、井上靖原作。静寂に会話が張り詰め時を刻む時計の音が印象的に小さく大きく聞こえるシーンがめっちゃいい。佐分利信が山本富士子に「人間誰しもそうだが君の中に白い小さな蛇がいるね」と言う。山本富士子はそれはどういう意味かと尋ねる。で思い出した。川上弘美氏の小説「蛇を踏む」。蛇とは、思うに自分でも気づいていない暗い思い上がり、歪んだ自信、とか。ヒロインが独白する愛への依存という回答と解釈は異なるけれど。だから別れた夫の再婚を聞いて、さらに情けをかけてた本妻に情けをかけられた事実に、薄暗い自信がハッキリと崩れ服毒自殺に至るのだと。しかし、山本富士子さん、岡田茉莉子さん、鰐淵晴子さん、三者三様に美しい。ワンシーンのみの乙羽信子さんも若くて綺麗です。機会があればぜひぜひ!ちなみに佐分利信さんは鰐淵晴子さんにも手を出しそうですけどね(さすが猟師! 笑)








Posted by らぼまる at 15:54│Comments(0)
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